護符とは
護符とは、古来、インドのヨガを発祥とします。ヨガが中国に伝わり一部はヨガの精神性を省いて健康法としての気功となり、また一部はその精神性が道教や仏教とミックスされ、各種の呪法や占いまたは悟りの方法などに進化していきました。
密教も、インド伝来の仏教とヨガがミックスされ、主に呪法として当時の中国の国家の為に存在していたのを空海が日本に持ち帰ったものです。空海は数年のうちに会得したので天才というのは間違いない事でしょう。
陰陽師で知られる陰陽道も中国の道教を輸入し、国家の為の呪術師として呪術専門に働いた人たちです。道教や密教に見られるお札を用いた呪術が符呪の法として確立されていたのが、日本に渡り密教(真言宗 高野山)や道教、陰陽道として護符、秘符、霊符として民衆に使われています。
民衆の願いの形は元を辿れば、数種類くらいに大別されます。お金、恋愛、仕事、健康、種々の願望、人間関係等々でしょうか。その願いを周囲の全ての人が良くなって、その上で叶うようにするには、かなりの精神性を持った人が作らないと、叶ったけれどその後が酷くなってしまった、という事が多々みられます。
また、呪いをかけるということも出来ますが、呪い(低く冷たい波動)が目的の人に届き、それが依頼主や護符の作者にも反射され、運気を低迷させる事になるのは自明のことです。我々人間は潜在意識、そのまた超意識の部分では一体(1人)と言われ繋がっているようです。ですので、他人を呪っても苛めても傷つけても結局は自分自身にしている事と同じになります。この事を理解出来ていない人が間違った護符を作れば、一時的な効果はあるかもしれませんが(例えば念力だけが強い)やがては依頼主も作者も運気を落とし、哀れな末路を辿る事になると思います。全ての問題は、最終的には愛情でしか解決はしないようです。本物の護符を作る人はこのことを理解しているので、他人を不幸にする護符は絶対に作らないはずです。
日本で使用されている護符は、密教などの仏教系、道教系、陰陽道系、修験道系などがあります。神社のお札も元々は護符だったのですが、それを目的に沿って使える人が少なくなった為、別の分類に入れたほうが良いかと思います。それぞれの系列の護符ですが、日本には合わない、時代的に効力が無くなったものなどあり、実際に効力があると実感できるものをミックスして使われるのが、一番賢明かと思います。
私自身の事を言えば、気功師がなぜ護符を?と思われるかもしれませんが、ただの気功師ではなく道教的な修法(天神合一)を目指した途中で、護符の作成法が自然に判ったのです。除霊の方法や、一部の病気の仕組み、神様の事などが自然に判ったので、それを応用して護符の作成をしています。ですが、道教に入門したことがないので、道士とは言えず、気功師と言っているままです。
護符を持たれても人事(人の出来る精一杯の事)は尽くされ、その補助として使用なさることはもちろん大前提です。ですので、その事を理解され、護符を使用されるよう心掛けられたら宜しいと思います。特に、護符製作者の人間性を重視され、愛情を持った人を選ばれれば間違いはないかと思います。温かく柔らかく穏やかな感じが重要です。厳しく、冷たく、重い人は一時的には強力かもしれませんが避けた方が無難だと思います。